WACATE 2008 夏 イベントレポート

はじめに

 

 6月14日、若手テストエンジニア向けのワークショップWACATEは、あきる野市自然休養村 山渓で開幕しました。第2回となる今回はテスト設計を中心としたチーム演習を2日間通しで取り組むという、まさに夏のガチンコ合宿というべき内容となっているほか、3つのセッションを用意して、やる気に満ちた約40名のエンジニアを迎えることとなりました。

 

 第1回目と同様に今回も参加申し込みは段階的に行われ、コンセプトである若手の参加を優先しました。実際の参加者のうち30歳以下については参加者全体の46%と約半数。ガチンコ合宿は若いエンジニアの熱気に包まれそうです。

 

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6月14日(1日目)

 

ポジションペーパーセッション

 

 事前に参加者が提出していたポジションペーパーを元に、自分の所属する組織での立ち位置、ワークショップへの意気込み、議論してみたいことなど、チーム内で語り合う。若手とベテラン、業務分野が偏らないように班分けされており、チーム演習を前にして参加者にとってはいい刺激になったセッションでした。

 

 今回の参加者の多くは首都圏エンジニアでしたが、関西から唯一参加された方が代表で全員に向けて自己紹介をすることになりました。参加受付のいきさつ、上司へのやりとり、前日の移動などのお話が、硬かった会議室の空気を徐々に溶かし始めていました。

 

チームで取り組むテスト設計演習 1

 

 昼食をとり、午後からは本格的なチーム演習がスタート。ポジションペーパーセッションでアイスブレイクしたチームメンバーとともに、これからテストチームとして活動していきます。

 

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 実行委員会で用意した演習課題を「メンバーの能力・リソースの把握」「仕様分析」「テスト計画(戦略)」「テスト設計」「テスト実装」というステップを踏みながら2日目の発表に向けて演習をすすめることになります。突然集められたテストエンジニアの集合体、与えられた仕様書、頼りなさげな担当者。現実に起こりうる厳しい状況の中、参加者は白熱した議論を行いました。ある班は付箋紙でチームの意見をまとめ、ある班は3色ボールペンならぬ「100色ペン」を駆使するなど、各班それぞれ特色がでたすすめ方でした。

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割り込みセッション

 

 突然、西康晴さん(電気通信大学)が登場しミニセッションがはじまります。

 

 

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 実行委員会としては予定通りですが、時間に追われた参加者にとっては不測の事態!しかし、「テストコンサルタントを目指してみよう」というテーマをマインドマップを使っての解説がはじまると、参加者はみな真剣なまなざしに変わりあっという間に45分の時間がすぎていきました。

 興味深いミニセッションを終えたあとも、各班の活動は続きます。

 

夏だ!宴会だ!バーベキューだ!

 

 18時45分になり、一旦演習はお休みして今回のお楽しみのひとつであるバーベキューのはじまりです。

 

 

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 豪快にざるに盛られた野菜、魚介、焼きそばにおにぎり、そしてお肉。さらに実行委員会より牛肉の差し入れも。おいしいお酒を飲み、おいしいお肉を食べて、これからの"残業"に備える方もいれば、テスト談義に花を咲かせる方も。

 

チームで取り組むテスト設計演習 1(続き)

 

 バーベキューの後、各班の"残業"は夜遅くまで続きました。お昼から半日以上ガチンコ演習が続いているが、参加者のモチベーションは下がりません。明日まで体力は持つのだろうか。。。班によっては演習を終えて解散するところもあったり、明日の早朝から再開することで一旦解散する班もありました。

 

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WACATE恒例 みんなで語ろう!酒アリ分科会

 

 深夜のわずかな時間、他のチームメンバーとの交流。チーム演習では一人ひとりの力量だけではなくチーム力が重要。思ったような議論・成果が得られずにもんもんとしていた参加者もいたかもしれません。演習からひととき解放されたことによって、そういった思い・悩みを語る場が、そこにはありました。

 

 

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6月15日(2日目)

 

モーニングショートセッション

 

 2日目はまず、森孝夫さん(WACATE実行委員会)によるモーニングセッション。

 

 

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 今回参加した若手テストエンジニアのモチベーションの高さにはまさに驚き。森さんが当初予定していたテーマを変更して、昨晩の参加者を観察したモチベーションについてのスペシャルトークとなりました。

 

チームで取り組むテスト設計演習 2(発表準備)

 

 午後からの発表に向けて、各班ラストスパート。班ごとに特色のあるプレゼンテーションを準備していました。限られた時間でどのような発表となるのでしょうか。実行委員もみな恍惚と不安といった感情で見守っていました。

 

 

 

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チームで取り組むテスト設計演習 3(発表)

 

 さあ各班の発表の時間です。今回は"審査員"として秋山浩一さん、鈴木三紀夫さん、森孝夫さん、吉澤智美さんの先輩エンジニア4名から講評をいただくという形をとりました。

 

 

1-group2.jpg 2班は「価格980円」という提示によって発注者(ステークホルダー)との品質定義の合意をとっていた。その上で苦情が来ない範囲でのテストを行う、という戦略を立てていました。

 

 

 

 

 

2-group5.jpg 5班は"100色ボールペン"という印象的なタイトルからプレゼンテーションがはじまり、マインドマップを使って、チームビルド、分析~設計について展開。テスト設計のアウトプットに関してチーム内で意見の相違があり、発表の最後に参加者への問いかけをする場面もありました。

 

 

 

 

3-group3.jpg 3班の特色は"付箋紙"を使った見える化。発表用のデジタルデータが本番ではうまくいかないところがあったが、仕様ベース・ユーザビリティテストに絞るといったテスト戦略、開始/終了条件、プロダクト/プロジェクトリスクなど要所を抑えた内容でした。

 

 

 

 

4-group4.jpg 4班はテスト実施の優先順位付けを○△×で表現する、1名1機能、といったテスト戦略が、上手にまとめられた発表資料によってプレゼンテーションされました。また、時間管理や体制図と実際の体制のギャップなどがメンバーの今後の課題として認識されていました。

 

 

 

 

5-group1.jpg 最後の1班は迷いのない"テスト戦略"が印象的でした。チームスキル分析をレーダーチャート化、できる範囲でのテスト、テスト規模やテストスケジュールなどもうまくまとめられており、とてもクオリティの高い発表でした。

 

 

 

 

 各班ともに特色があり、限られた時間であったにもかかわらず質の高いプレゼンテーションだったとの審査員からの全体講評もありました。

 

クロージングセッション 「ソフトウェアテストがおもしろい理由」

 

 2日目最後は秋山浩一さん(富士ゼロックス)によるクロージングセッション。

 

 

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話が来たら断らない」「本は読もう 読んだら使おう」「おもしろいテーマを見つけよう」という秋山さんの3つの面白く過ごすポイントは、参加者に多くの気づきを与えてくれました。

 

 

おわりに

 

 今回の「WACATE 2008 夏」前回の「WACATE 2007」とはがらりと変わってガチンコ演習という形式でした。演習課題は非常に難しいものでしたが、参加者の高いモチベーションにより乗り越えることができました。そして、参加者全員、セッションや演習から多くの気づきを得ることができたワークショップでした。

 

 

コメント(4)

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