あなたの番です

あなたの番です


どうも、半年ぶりの投稿です。WACATE実行委員のきんぢです。

今、この記事を書き始めたのが11/23(土)23:00、WACATE2019冬の申し込み締め切り1時間前でして、申し込みのためのポジペ執筆追い込みをされている方もいらっしゃるかもしれませんね。私たち実行委員もポジペは書かないといけなくて、私も自身のポジペのドラフトを兼ねてこの記事を書いている次第です。(もっともこの記事を書き終わて公開することには、とうに日付は回っていると思いますが。。。)

退会(予定)ポスト

IT業界ではここ数年人材の流動性がどんどん高まっており、その過程でひとつの流行現象として、転職する方がいわゆる「退職ポスト」を個人ブログに書くことが多くなっていますね。

さて、極めて私事ではあるのですが、私きんぢは今回のWACATE2019冬を最後のWACATE本会の実行委員活動とし、今年度いっぱいで本会実行委員会を卒業する旨を先日他の実行委員へ宣言しました。

本来退職ポストというのは実際に退職した後に書くのが一般的ですが、今度のWACATE2019冬の私のセッション内容ともある程度リンクすることもあり、今日は退会(予定)ポストということで、先走ってつらつらと思いの丈を書き出してみようということで筆、もとい、Macbookを手にとりました。週末のちょっとした読み物がてらお付き合いいただけると幸いです。

 

WACATE実行委員会で得られたこと

WACATEは参加者としても得られることはたくさんありますが、2013年冬にWACATE実行委員になってから6年、実行委員ならではの得られたものとして主に以下のものが挙げられます。

  1. ソフトウェアテスト業界の「知のスケールアウト」に貢献できた
  2. イベント運営能力が向上した

 

1.ソフトウェアテスト業界の「知のスケールアウト」に貢献できた

「知のスケールアウト」という言葉は、ASTERセミナー標準テキストの狙い にて、ご存知にしさんが使っていた表現で、非常に重要な考え方として共感していて、私もことあるごとにお借りしています。

WACATEは仕組みとして、以下の2つのスケールアウトを実現しています。

  • 実行委員が開発したWACATEのセッション資料は原則オープンに公開することとしているため、公開資料を活用して参加者の方がまた別の方の教育に活用できる。
  • WACATEは理念のひとつとして、「実行委員もセッション開発、本会運営を通じて成長する」を掲げており、過去に参加者だった方が実行委員となって成長できる。

私自身、2013年の冬に実行委員となって以来、6年間、計10回のWACATE本会でのセッション開発を通じて、少なからずテスト技術の知のスケールアウトに貢献できたのかな、という手応えがあります。(1イキり)

 

2.イベント運営能力が向上した

ご存知のとおり、WACATEは宿泊をともなう2日間のワークショップであり、毎回の参加者も60名ほどの人数で、それなりの規模のイベントです。毎回のセッション開発はもちろんのこと、宿泊施設対応、協賛組織対応、参加者管理、会計管理、物品管理、広報活動…etc、かなりの裏方業務が存在します。これらを毎回、8名前後のみのスタッフで年2回安定的に運営するというのは実はかなりすごいことです。徹底的に自分たちの業務フローを仕組み化し、また思考停止せずに回ごとに振り返り、改善を繰り返していることで達成できているのかなと思います。

10回の本会運営をこなしてきて、おおよそのコミュニティイベント運営はやっていけるだろうという自信がつきました。(2イキり)

 

WACATE実行委員会の大変なこと

一方で、実行委員ならではの大変なことももちろんあります。

  1. プライベートの時間をさかなければならない
  2. 本会中は運営がメイン業務のため参加者との交流の優先度は下がる

 

1.プライベートの時間をさかなければならない

社外活動全般にいえることですが、WACATE実行委員もボランティアでの活動のため、プライベートの時間をさいて活動することとなります。休日に平均して月に1回の委員会、加えて各自運営業務やセッション開発に時間をつかうことになりますので、ある程度の覚悟を持って望む必要はあります。

ただ、前述のとおり実行委員業務は多岐にわたるため、各本会ごとにキックオフ時に個人の状況にあわせた業務、セッションアサインを柔軟に設計しています。なので、たとえば忙しい時期の場合は最低限の運営業務のみ担当し、そうでないときはセッションも担当する等の柔軟な参画が可能です。

 

2.本会中は運営がメイン業務のため参加者との交流の優先度は下がる

これは実際に実行委員になってから気づいたことでしたが、WACATE参加者時代はワークショップ中は必然的に班メンバーと、またディナーや夜以降はその他様々な参加者と交流でき、人脈も一気に広がりました。

一方、実行委員になると当然本会の運営が最優先となるため、参加者の皆さんとの密な相互交流の時間は思いの外少なくなった印象です。この点は実行委員内での振り返りでも課題として定義しており、ディナーや分科会での皆さんとの交流をより密にするための仕組みを検討中です。

 

退会後

今回私が実行委員を離れることとしたきっかけはいくつかあります。

ひとつめは、得られたことの2点目に挙げた「実行委員の新陳代謝」です。私は29歳のときに実行委員入りし今年で35歳となりました。WACATEは35歳というラインを「若手」の境界値と設定しているので、次のメンバーにバトンタッチするにはちょうどいいタイミングだなと考えました。もちろん実行委員は36歳以上の方も大歓迎ですよ!あくまで、私個人の場合、ということで。

ふたつめは、他のドメインのコミュニティ活動に貢献したい気持ちが大きくなったことです。大変なことの1点目に挙げたとおり、実行委員を担当する以上ある程度の時間をさく必要が出ますが、自身の可処分時間は有限です。これこそ私事の極みではありますが、ここ数年自身の本業がソフトウェアテストではない分野となり、そちらのほうでも社外活動を強化したくなったため、活動の領域を変えることにしました。

ただ、技術領域としてのソフトウェアテストはまだまだ好きなので、今後はまた一般参加者の立場にもどり、大変なことの2点目にあげた参加者交流に入り、必要に応じて元実行委員として、現役実行委員とつなげる動きなどができれば、などと考えております。

 

あなたの番です

WACATE2019冬のサブタイトルは「あなたの番です」です。(ご存知日本テレビの人気ドラマのタイトルからパkインスパイアしております)

繰り返しになりますが、WACATEの運営は実行委員の新陳代謝を前提として設計されています。今回、ぜひともWACATE参加者の皆さんに、知のスケールアウトを担うべく次の実行委員になってほしいな、という気持ちを強く込めてこのサブタイトルをつけました。過去に夏、冬それぞれのWACATEに1回以上参加したことがあって、一人称でのテスト技術のセッション開発やイベント運営に興味のある方は、次のステップアップとして検討してみていただければと思います!

 

 

さて、気づけば11/24(日)1:45です(笑)途中いろいろ割り込み作業もしていましたが、ブログを1本書くのに3時間もかかるとは。。。それでは本日はこの辺で。

WACATE2019冬、三浦海岸で皆さんにお会いするのを楽しみにしております!

きんぢ

2011冬に初めてWACATEに参加。その後、2012冬、2013夏への参加を経て、2013冬よりWACATE実行委員。

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