WACATE 2021夏のサブタイトルは「なければつくればいいじゃない」です。
なぜこのサブタイトルになったのか、どのような経緯でコンテンツを作成するに至ったのかをご紹介します。
夏のWACATEと冬のWACATEの違い
WACATEは年2回、6月頃(夏のWACATE)と12月頃(冬のWACATE)に開催しています。
夏のWACATEと冬のWACATEはコンセプトが違います。
冬のWACATEは「浅く広く」。幅広い内容を扱います。
夏のWACATEは「狭く深く」。特定の内容を集中的に取り組むことをコンセプトにしています。
過去の夏のWACATEで取り扱った内容
直近5回はどのようなものを対象にして集中的に取り組んだのでしょうか。少し振り返ってみます。
開催回 | 開催内容 |
2015 夏 | ゆもつよメソッドを用いて、とある題材に当てはめる |
2016 夏 |
既存のテスト設計技法(どのテスト設計技法を扱ったかは非公開)を用いて、 |
2017 夏 | 既存のテスト設計技法「同値分割」「境界値分析」「デシジョンテーブル」 「状態遷移テスト」「ユースケーステスト」「組み合わせテスト技法」を用いて、 とある題材に当てはめる |
2018 夏 | 既存のモデリング「ユースケース図」「アクティビティ図」「状態遷移」を用いて、 とある題材に当てはめる |
2019 夏 | とある題材に対して、一連のテストプロセスを行う |
※2020 夏は開催中止
「既存の手法を選ぶ」から「手法を作る」へ
今までのWACATEのワークショップを通じて、参加者にはたくさんのテスト設計技法を体験してもらったものの、
「テスト設計技法を適切なタイミングで使うことができない」
「モデリングをどのような時に活用すればよいのか分からない」
と悩まれている人の話をよく聞きます。
これは、今までのWACATEで扱ってきた内容は「既存の手法を選んで使ってみる」というコンテンツが多かったことが関係しているかもしれません。
そのような経緯もあって、今回のWACATEのコンテンツを考えました。
以下、WACATE 2021夏の開催概要から引用。
今回は、既存の「テスト技法」の習得ではなく、「テスト技法」そのものを自分達で作ってみよう!というプログラムをご用意しました。
(中略)
「テスト技法」が何のためにあるのか?目の前のテストを考える際の課題を解決するにはどのような「テスト技法」が適しているのか?を一から考える機会にしていただけると幸いです。
もしかしたら、WACATEの場から、参加者によって新たなテスト設計技法が誕生するかもしれません…!