WACATE2010 冬 プログラム内容

都合によりプログラムが変更される場合があります。ご了承ください。

1日目 (12月18日)

9:00~9:30 受付 <30分>
[概要] 詳細な受付場所は参加申し込み後にご案内させていただきます。

 

9:30~9:50 オープニング <20分>
[タイトル] 「ようこそWACATE2010 冬 へ!」
[司会] 坂 静香(WACATE実行委員会)
[概要] WACATE2010 冬へいらっしゃいませ!WACATE、そして、これから始まる二日間のソフトウェアテストワークショップイベントの全体像について簡単にご紹介させていただきます。

 

9:50~10:50 セッション1 <60分>
[タイトル] 「ポジションペーパーセッション」
[モデレータ] 井芹 洋輝(WACATE実行委員会)
[概要] 毎回恒例、WACATE名物、ポジションペーパーセッションです。参加申込時に提出したポジションペーパーを使って、1泊2日のワークショップを共にする仲間達とお互い知り合いましょう! 参加者間のコミュニケーションによる相乗効果はWACATEの大きな魅力の1つ。ポジペを使って親睦を深めることで、ワークショップの学習効果や楽しさも倍増します。豪華?副賞付きのポジションペーパー3賞への道もここから本戦です!

 

10:50~11:00 小休憩 <10分>

 

11:00~11:30 BPPセッション <30分>
[タイトル] 「WACATEとスキーに見る、加速効果の共通性についての一考察」
[講演者] 小田部 健
(WACATE2010 夏 ベストポジションペーパー賞受賞者)
[概要] WACATEとは「内に秘めた可能性を持つテストエンジニアたちを加速させるためのワークショップ」という意味だそうです。また参加者の多くはWACATEに参加することで、何らかの成長(加速)が得られることを期待しているのではないでしょうか。そこで、『加速』をキーワードに自分自身をどう成長させていくかを、私がスキーの特訓中に得られた知識と経験を元に紹介していきたいと思います。

「WACATE2010 夏」レポート─自分の実力を「見える化」してみよう! (gihyo.jp 技術評論社)

 

11:30~12:15 セッション2 <45分>
[タイトル] 「技法を勉強する前に」
[講演者] 鈴木 三紀夫(WACATE実行委員会)
[概要] このテスト技法やテストの種類を学ぶ前に、テスト技法の世界を俯瞰します。
[参考文献] テスト技法の説明がコンパクトにまとまっていて、かつ、懐に易しいものを紹介します。 TEF Wiki のテスト技法のページ(TEF会員のみ)
http://www.swtest.jp/

高信頼化ソフトウェアのための開発手法ガイドブックの3.2.3 テスト技法の概要
http://sec.ipa.go.jp/reports/20100915/20100915.pdf

なお、他のセッションで紹介されているテスト技法の本でも構いません。

[予習のポイント] 参考文献またはテスト技法に関する書籍を読み、普段、自分が取り組んでいるテストはどれに当たるのかを考えてきて下さい。あまり当てはまらない場合は(思いのほか、このようなケースは多いのです)、普段どんなテストをやっているのかを振り返ってください。

 

12:15~13:15 昼食 <60分>
[概要] 皆さんでお食事をとっていただきます。お食事会場については当日ご案内いたします。

 

13:15~15:15 ワークショップ1 <120分>
[タイトル] 「デシジョンテーブルを使いこなそう!」
[モデレータ] 加瀬 正樹(WACATE実行委員会)
[概要] この演習ではテストエンジニアの武器のひとつである「デシジョンテーブル」を扱います。デシジョンテーブルは論理関係を記述する便利なツールで古くから使われてきました。まずは簡単な使い方・特徴を解説し、いろいろな演習問題にチャレンジします。デシジョンテーブルを新しい武器として現場にいるモンスターを倒そう!
[参考文献] ソフトウェアテストの基礎:ISTQBシラバス準拠
ドロシー・グラハム, エリック・ファン・フェーネンダール, イザベル・エバンス, レックス・ブラック, 秋山 浩一, 池田 暁, 後藤 和之, 永田 敦, 本田 和幸, 湯本 剛 (5)

ソフトウェアテスト技法ドリル―テスト設計の考え方と実際
秋山 浩一 (1)

JIS X 0125:1986 決定表

[予習のポイント] ワークショップでは直接扱いませんが、基礎的な考え方は「ソフトウェアテストの基礎」がよいと思います。テスト設計で扱うデシジョンテーブルは秋山浩一さんの「ソフトウェアテスト技法ドリル」の第3章をお勧めします。また、決定表のJIS規格については、WACATE終了後もデシジョンテーブルを深く知ってみたいという方に手に取っていただきたいテキストです。

 

15:15~15:25 小休憩 <10分>

 

15:25~17:25 ワークショップ2 <120分>
[タイトル] 「どんなテストが必要か考えてみよう」
[モデレータ] 近江 久美子(WACATE実行委員会)
井芹 洋輝(WACATE実行委員会)
[概要] テストについて学んだ知識を使っても、いざ仕様書を前にするとどこから手を付ければ良いか悩んでしまう。そんなことはありませんか?  このワークでは、仕様書を元に必要なテストを導き出す流れを課題を通して考えてみます。WACATEに集まった仲間と一緒に、どのように必要なテストを考えればよいか、議論してみませんか?
[参考文献] 現場の仕事がバリバリ進む ソフトウェアテスト手法
高橋 寿一, 湯本 剛 (6)

はじめて学ぶソフトウェアのテスト技法
リー・コープランド, 宗 雅彦 (4)

こんなことを考えながら参考書籍を読んでみてください。
 ―仕様を受け取ってからテストケースを作成するまでにどんなことをするか
 ―テストケースを考えるためには、どんな風に仕様をまとめるとわかりやすいか
 ―テスト技法にはどんなものがあるか、どういった仕様・状況のときに使えそうか
参考文献のうち、特に関係があるのは、以下の箇所です。
 ―現場の仕事がバリバリ進む ソフトウェアテスト手法 : 3章
 ―はじめて学ぶソフトウェアのテスト技法 : SectionⅠ

 

17:25~19:00 休憩 <95分>
[概要] 自室に移動し、夕食まで休憩です!温泉や、読みきれていないポジぺ等をご堪能ください。

 

19:00~21:00 ディナーセッション <120分>
[タイトル] 「ディナーセッション」
[モデレータ] 池田 暁(WACATE実行委員会)
山崎 崇(WACATE実行委員会)
[概要] 演習が終わって温泉に浸かった後は、WACATE恒例の大宴会! 料理とお酒に舌鼓を打ちながら、テストについてのアレコレを語り合います。

 

21:00~23:00 夜の分科会 <120分>
[タイトル] 「皆で語ってみませんか?」
[モデレータ] WACATE実行委員会(WACATE実行委員会)
[概要] ディナーセッションが終わった後はその勢いのまま自分が語りたいテーマごとにグループにわかれ、フランクに議論をしていただきます。
恥ずかしがりやの方も人見知りの方も、遠慮なさらずテストについて思い切り語りあいましょう。
語りたいテーマが無ければ自分でテーマを作ることも可能です!

普段からの悩みや他のエンジニアに考えを聞きたいことなどを大胆に、かつ真剣に語ってみてください。きっと応えてくれる同士が見つかるはずです。

是非、想いのたけをぶつけてください!

 

2日目 (12月19日)

7:00~9:00 朝食
[概要] 2日目プログラム開始前までに、各自食事をとっていただきます。

 

9:00~10:00 セッション3 <60分>
[タイトル] 「テストと海外とワタシ」
[講演者] 大西 建児(ガイオ・テクノロジー株式会社)
国内電機メーカー、外資系通信機器ベンダーで培ったソフトウェアテストや品質保証などの経験を活かし、主にソフトウェアテストやソフトウェア品質改善の分野でコンサルティング活動に従事。本業だけではなく、コミュニティへの参加や、講演、執筆など幅広い活動を通じてソフトウェアテスト手法や技術の普及、発展、ソフトウエアテスト技術者の地位向上に取り組む。座右の銘は「待てば海路の日和あり」。趣味は読書と食べ歩き。
[概要] まだ前夜の興奮冷めやらない朝一番のこのセッションでは、テストエンジニアとしてのキャリア構築の参考になる(かもしれない)深いイイ!(かもしれない)話しをお届けします。講演者が、なぜテストエンジニアになり、どのようにして海外のテストエンジニアと親しくなれたのか、などといったことを自身の経験から語ってみたいと思っています。
[参考文献] ステップアップのためのソフトウエアテスト実践ガイド[改訂版]
大西 建児

 

10:00~10:15 小休憩 <15分>

 

10:15~12:15 ワークショップ3 <120分>
[タイトル] 「技法の必要性を考えてみる」
[モデレータ] 河野 哲也(WACATE実行委員会)
[概要] テスト技法に限らず世の中には様々な技法が存在します。しかし、私たちは、「なぜ技法が必要なのか?」という簡単な問いに意外と答えられないのではないでしょうか?本ワークでは簡単な演習を交えていろいろな角度から技法の必要性を考え議論します。参考文献なし、予習なし、ぶっつけ本番のワークで手・目・頭をフルに使い、考えること、議論することを楽しみましょう。
[参考文献] なし
[予習のポイント] 「技法」の定義を調べたりテスト技法を調べたりしないで下さい。予習はしないで下さい。

 

12:15~13:15 昼食 <60分>

 

13:15~14:45 Test.SSFセッション <90分>
[タイトル] 「温己知進-自分を知って進もう-Test.SSFセッション」
[モデレータ] 小山 竜治(WACATE実行委員会)
[概要] 本セッションは「温己知進」と名付けました。
この二日間で知ったこと、以前より知っていること、二日間で理解が深まったこと、気付いたこと…さまざまな自分に気付くはずです。
本セッションでは今の自分の力量を知り、これからどうして行けばよいのかを今一度考えるセッションです。
問題解決には、まず分かっていること、分かっていないことを明確にすることが必要です。
今一度、明確化してみませんか。
[参考文献] テストのスキル標準(JaSST’10 Tokyoセッション資料)

 

14:45~15:05 小休憩 <20分>

 

15:05~16:05 クロージングセッション <60分>
[タイトル] 「ソフトウェアテスト・ヒストリーの学び方 ~ タメにならなければ学ばない。面白くなければ学ぶ資格がない。~」
[講演者] 辰巳 敬三(富士通株式会社)
1976年、富士通株式会社に入社。ソフトウェア製品検査部門でメインフレームOSの検査、品質保証を担当。その後、UNIXやPCのソフトウェア製品の検査業務に従事。現在はNPO法人で高度IT人材育成に取り組んでいる。ソフトウェアの品質、テスト技術を自身のライフワークとして研鑽を続けている。
[概要] このクロージングセッションでは、テスト技法を学ばれた皆さんに、私が調べたテスト技術の歴史を紹介し、理解を深めるための一助にしていただこうと思います。歴史を辿ることの面白さも感じていただければ幸いです。 さらに、今後WACATEの皆さんが活躍すべきテスト技術分野は、単にテスト技法を使ってテスト設計するということだけでなく、もっと幅の広い分野であるということを確認したいと思います。そして、将来に向けて、皆さんと一緒に品質やテストの分野を面白くしていけることを期待しています。
[参考文献] ソフトウェア・テスト PRESS Vol.8
ソフトウェア・テストPRESS編集部

ソフトウェア・テスト PRESS Vol.9
編集部

 

16:05~16:30 クロージング <25分>
[タイトル] 「二日間の終りに」
[司会] 小山 竜治(WACATE実行委員会)
[概要] この熱い二日間を振り返ります。
また、ワークショップのチーム発表やポジションペーパー3賞の発表を行います!