WACATE2012 冬 プログラム内容

都合によりプログラムが変更される場合があります。ご了承ください。

1日目 (12月15日)

9:30~10:00 受付 <30分>
[概要] 詳細な受付場所は参加申し込み後にご案内させていただきます。

 

10:00~10:20 オープニング <20分>
[タイトル] 「ようこそWACATE2012 冬へ!」
[司会] 近江 久美子(WACATE実行委員会)
[概要] WACATE、そして、これから始まる二日間のソフトウェアテストワークショップイベントの全体像について簡単にご紹介させていただきます。

 

10:20~11:20 セッション1 <60分>
[タイトル] 「ポジションペーパーセッション」
[モデレータ] 山崎  崇(WACATE実行委員会)
[概要] 毎回恒例、WACATE名物、ポジションペーパーセッションです。参加申込時に提出したポジションペーパーは、名刺代わりにもなります。このポジションペーパーを使って1泊2日のワークショップを共にする仲間達とお互い知り合いましょう! 参加者間のコミュニケーションによる相乗効果はWACATEの大きな魅力の1つ。ポジペを使って親睦を深めることで、ワークショップの学習効果や楽しさも倍増します。 豪華?副賞付きのポジションペーパー3賞あります。気合いの入ったポジぺお待ちしています。

 

11:20~11:30 小休憩 <10分>

 

11:30~12:00 BPPセッション <30分>
[タイトル] かえる井の中ふりかえる 〜私のテスト自動化経験〜
[講演者] 畠山さつき 
レポート:組み合わせテストにどっぷり浸かる2日間─「WACATE2012 夏」レポート|gihyo.jp
[概要] WACATE2012夏、ソフトウェアテストの世界に初めて足を踏み入れた私。
自分の経験はちっぽけなものだと外に出たけれど、たくさんの仲間に励まされ加速するうちに、 かつての経験の中に宝石がたくさん転がっていたことに気づきました。
今回は私が6年に渡り携わってきた機能テストの自動化経験について、 アメリカで発表されたテスト自動化の知識体系「TABOK」にヒントをもらいながら振り返ります。
テスト自動化研究会「STAR」、WACATE同期テストチーム「しなてす」、 おいしいものを囲みながらの懇親会など、たくさんのみなさんとの交流を経て得たデビュー半年の加速の成果、どうぞお楽しみに!

 

12:00~13:00 昼食 <60分>
[概要] 皆さんでお食事をとっていただきます。お食事会場については当日ご案内いたします。

 

13:00~14:40 セッション2 <100分>
[タイトル] テストアプローチにデータ分析を使おう
[講演者] 中野 さやか(WACATE実行委員会)
[概要] テストアプローチはどんな情報をもとに検討していますか?
経験に基づくアプローチやリスクベースのアプローチなど、方法はいくつかあります。このセッションでは、二次開発、三次開発のテストに於いて、前回の開発プロジェクトのデータを活用してテストアプローチを考えます。
[参考文献] データ指向のソフトウェア品質マネジメント―メトリクス分析による「事実にもとづく管理」の実践
野中 誠, 小池 利和, 小室 睦

第1章 品質データ分析の基本
第2章 品質状況の把握
 (2.1工数推移の把握、2.2不具合の可視化による開発終盤の品質管理)

[予習のポイント] このセッションでは、どんなメトリクスを取るかに限らず、得られた結果をどう読み解くかにフォーカスします。参考文献の特に「データ指向のソフトウェア品質マネジメント」の第2章について、読んでおいてください。

 

14:40~15:00 休憩 <20分>

 

15:00~17:00 セッション3 <120分>
[タイトル] 「かいてみようCFD」
[モデレータ] 近江 久美子(WACATE実行委員会)
[概要] このセッションでは、テスト技法の1つであるCFDを取り上げます。 CFDを使うと、テストに登場する無駄な組み合せを減らすことができ、 テスト設計の内容をチームで共有する際にも役に立ちます。 CFDを効果的に使える場面の紹介や必要な事前準備などについて整理した後で、 実際に手を動かしてみるワークにも取り組んでみましょう!
[参考文献] ソフトウェアテスト技法ドリル―テスト設計の考え方と実際
秋山 浩一

3.4 CFD法

 

17:00~17:10 小休憩 <10分>

 

17:10~17:40 イブニングセッション<30分>
[タイトル] PFDの真価〜あの遅れはどこに消えた?〜
[講演者] 清水 吉男(システムクリエイツ)
 ソフトの世界に入って40年、ビジネス分野からオンラインシステム、さらに組み込み系に転向した後は計測器、POSシステム、通信装置、プリンターなどの製品の開発を手掛ける。この間、要求仕様の表記法(USDM)や派生開発プロセス(XDDP)を開発し、ほとんどすべてのプロジェクトで仕様トラブルも納期遅れもなし。 90年の早い時期にCMMと遭遇したことで自分のこれまでのやり方を整理し、コンサルティングに活用し、100例以上のプロジェクトで大幅な生産性の向上を実現する。2010年2月に派生開発推進協議会(AFFORDD)を設立し、XDDP等の普及活動に入る。
[概要] PFDは、基本的には自分のプロセスを表現するためのツールですが、単にダイアグラムを書いただけでは、はたしてよく考えられたものかわからず、実現性に不安が残ります。考えたプロセスに沿って確実に実現するには、成果物とプロセスの定義書を伴う必要があり、それによって「シミュレーション」が可能になり、身に染み込んだ従来のやり方を薄めることができます。つまり、ここで初めて「プロセス改善」が可能になるのです。さらに、遅れが生じた時に、同じ結果を得る別のほ方法を考えだすこともできます。それがPFDの真価なのです。短時間ですが、簡単にその仕組みを説明します。
[参考文献] PFDの書き方(第3版)

 

17:40~19:20 小休憩 <100分>
[概要] 自室に移動し、夕食まで休憩です!温泉や、読みきれていないポジぺ等をご堪能ください。

 

19:20~21:05 ディナーセッション <105分>
[タイトル] 「ディナーセッション」
[モデレータ] 山崎  崇(WACATE実行委員会)
[概要] 演習が終わって温泉に浸かった後は、WACATE恒例の大宴会! 料理とお酒に舌鼓を打ちながら、テストについてのアレコレを語り合います。

 

21:05~21:30 小休憩 <25分>

 

21:30~23:10 夜の分科会 <100分>
[タイトル] 「皆で語ってみませんか?」
[モデレータ] WACATE実行委員会(WACATE実行委員会)
[概要] PFDは、基本的には自分のプロセスを表現するためのツールですが、単にダイアグラムを書いただけでは、はたしてよく考えられたものかわからず、実現性に不安が残ります。考えたプロセスに沿って確実に実現するには、成果物とプロセスの定義書を伴う必要があり、それによって「シミュレーション」が可能になり、身に染み込んだ従来のやり方を薄めることができます。つまり、ここで初めて「プロセス改善」が可能になるのです。さらに、遅れが生じた時に、同じ結果を得る別のほ方法を考えだすこともできます。それがPFDの真価なのです。短時間ですが、簡単にその仕組みを説明します。
[参考文献] PFDの書き方(第3版)

 

2日目 (12月16日)

7:00~9:00 朝食
[概要] 2日目プログラム開始前までに、各自食事をとっていただきます。

 

9:00~9:45 モーニングセッション <45分>
[タイトル] 「キャリアプラン」はじめの一歩
[講演者] 村上 くにお(NHN Japan株式会社)
[概要] 何度かの転職の中で培った、テストエンジニアとしてのマインドと今後のキャリアを考える上で、いまのポジションから若手の方々への期待について、お話させていただきます。
[参考文献] 新版 組込みスキル標準 ETSS概説書 (SEC BOOKS)
独立行政法人情報処理推進機構ソフトウェア・エンジニアリング・センター

エンゼルバンク ドラゴン桜外伝 全14巻 完結セット (モーニングKC)
三田 紀房

 

9:45~11:45 セッション4 <120分>
[タイトル] 「テスト分析はじめの一歩」
[モデレータ] 上條 飛鳥(WACATE実行委員会)
[概要] 具体的なテストの内容を作り込むには、色々な準備が大切です。 テスト項目を作る上で注意すべき点はどこか、渡された仕様書で曖昧な所はないか、 読み込んで見ないと分からない事は沢山あるはずです。

このセッションでは、テスト条件を検討する為の前準備として、仕様書の読み込みを行います。 3色ボールペンによる分析などを活用して、渡された仕様書をとことん「汚して」見ましょう。 「汚した」仕様書から、情報を整理し、テスト条件を導くところまでチャレンジして頂きます。 「汚した」仕様書をグループで持ち寄り、テスト条件を導き出すまでの思考過程をまとめ、発表を通して多くの視点を共有しましょう!

[参考文献] マインドマップから始めるソフトウェアテスト
池田 暁
鈴木 三紀夫

 

11:45~12:45 昼食 <60分>

 

12:45~13:45 セッション5 <60分>
[タイトル] 「テスト分析はじめの一歩」
[モデレータ] 上條 飛鳥(WACATE実行委員会)
[概要] 前のセッションの続きです。 
[参考文献] 前のセッションと同様です。

 

13:45~14:00 小休憩 <15分>

 

14:00~16:00 クロージングセッション <120分>
[タイトル] CFD++~デバッグ工学の夢~
[講演者] 松尾谷 徹(デバッグ工学研究所)
[概要] ソフトウェア工学は,①コンピュータに行わせたいことを明らかにする要求,②関係する人々に説明できるよう整理する設計,③コンピュータに解る言語に翻訳する実装,この3つの流れを正確に行うことを目指しました.50年に及ぶ努力を振り返って,さらに,④コンピュータや関係者が理解したことを確認し,フィードバックとリペアを行う:広義のデバッグが必要であることに気づき始めたのです.デバッグ工学は,④を合理的に行うことを目的としています.CFD(原因流れ図)は,その手段の一つであるテスト技法です.原因結果グラフの難点を解決する技法として,コンピュータが理解すべき論理(logic)を制御フローから決定表に変換します.20年以上前に生まれた技法であり,解決できていない課題を沢山持っており,未だに試行錯誤を繰り返しております.今回は,「最初の+」①,②へのフィードバックと,「2番目の+」データフローへの対応を加えたCFD++について,概要をお話しします.

概要
1.CFD誕生の背景
突然,OSの品質保証をまかされた時,品質会計の発案とテスト部隊の強化で乗り切る.
2.わけのわからない仕様の理解
原因結果グラフを使ってテストの生産性4倍にした作戦と得た課題.
3.組合せの原因は論理の問題
要求段階,設計段階で論理を明らかにする必要性から,ビジネスルール/制御ルールと機構が持つ論理の整理に単適合決定表と多重適合決定用を使い,テストと連結する.
4.状態遷移やデータフローの問題
組込み系を始め,複雑な制御のテストには,挙動に対するタイミングや時系列が必要となる.そのための拡張について.
5.デバッグ工学
ソフトェアにおいて,改善型のアプローチが成功しないのは,繰り返しの効果が無いためです.そこで,改善ではなくリペアのプロセスとしてデバッグを考えます.
6.まとめ

[参考文献]

 

16:00~16:05 小休憩 <5分>

 

16:05~16:30 クロージング <25分>
[タイトル] 「二日間の終りに」
[司会] 澤田 悠介(WACATE実行委員会)
[概要] この熱い2日間を振り返ります。
また、ポジションペーパー3賞の発表を行います!