WACATE2024 冬 プログラム内容

都合によりプログラムが変更される場合があります。ご了承ください。

1日目 (12月14日)

9:30~10:00 受付 <30分>
概要 詳細な受付場所は参加申し込み後にご案内させていただきます。
10:00~10:20 オープニング <20分>
タイトル ようこそWACATE2024 冬へ!
司会 並木 正典(WACATE実行委員会)
概要 WACATE、そして、これから始まる2日間のソフトウェアテストワークショップイベントの全体像についてご紹介させていただきます。
10:20~11:20 ポジションペーパーセッション <60分>
タイトル ポジションペーパーセッション
モデレータ 風間 裕也(WACATE実行委員会)
概要 毎回恒例、WACATE名物、ポジションペーパーセッションです。参加申込時に提出したポジションペーパーは、名刺代わりにもなります。このポジションペーパーを使って1泊2日のワークショップを共にする仲間達とお互い知り合いましょう! 参加者間のコミュニケーションによる相乗効果はWACATEの大きな魅力の1つ。ポジペを使って親睦を深めることで、ワークショップの学習効果や楽しさも倍増します。 豪華?副賞付きのポジションペーパー3賞あります。気合いの入ったポジぺお待ちしています。
11:20~11:30 小休憩 <10分>
11:30~12:00 BPPセッション <30分>
タイトル 実利の世界で、アーティストである
講演者 黒木 洋平 様(2024夏BPP受賞者)
概要 何かを表現するというのは、簡単なことではありません。文章を書いたりというのも、仕事でも使う技術のはずですけど、それ自体を教えてくれることって、仕事の上ではあまりなかったりします。書くことだけでなく、自分の思いや考えを話すことについても同様です。「何を話題とすべきか」は語られても、「どうそれを話すべきか」はあまり語られません。「表現する」とはどういうことなのか? もう少し考えが深められても良いのではないでしょうか。というわけで今回は、私が演劇のキャリアの中で培ってきた「表現」に対する考え方をご紹介できればと思っています。具体的には、演出家・太田省吾の演出論を引用しながら、「表現」と「伝達」の違いを説明します。ついでに「問題解決」「問題提起」の軸を補助線として加えながら、アートの世界と実利の世界の位置付けを確認します。

その後、演劇の中で実際に行われているワークを紹介して、実践的な「表現」の身につけ方までお伝えできたらと思っています。実際にワークをやる時間はありませんが、それがどういうものかを知ることで、何らかの感触を掴んでもらえたらと思います。

セッションを通して、皆さんがもっと何かを表現したいと思ってもらえると嬉しいですし、そのマインドができると、その後のワークショップの時間がより豊かになるはずです。そうしたことに繋がるようなコンセプトをお渡しできたらと思います。

12:00~13:10 昼食 <70分>
13:10~14:40 セッション1 <90分>
タイトル 再入門!同値分割法・境界値分析
講演者 川上 大智(WACATE実行委員会)
概要 皆さんは、同値分割法・境界値分析というテスト技法をどれほど活用し、理解していますか?
普段から利用している、学習したことがある、使い方を理解している、実は自信がない…、業務に応用できていない… などなど。
このセッションでは、WACATE実行委員が提示するお題を短い時間で解き、自分がどれだけ同値分割法・境界値分析を理解しているかを再認識しましょう。そして、セッションを通じて、これらの技法の使い方や考え方を身につけ実業務に活かしてみませんか?※このセッションでは、テスト技法についての詳しい解説は行いませんので、理解に不安のある方は事前に予習をお願いします。
参考文献 ISTQBテスト技術者資格制度 Foundation Level シラバス 日本語版 Version 2023V4.0.J01の「4.2.1 同値分割法」「4.2.2 境界値分析」
14:40~14:50 小休憩 <10分>
14:50~16:20 セッション2 <90分>
タイトル レビュー活動をやってみよう
講演者 村穂 紀成(WACATE実行委員会)
概要 対象の品質を高める活動の一つに、レビューがあります。
レビューは、ソフトウェアテストの文脈では静的テストの一種とされています。
皆さんは普段からテストについて学び、業務でも取り組んでいると思いますが、レビューについてはどうでしょうか?「レビューはレビューでしょ?」と思うかもしれません。しかし、実はレビューにはさまざまな方法があります。
このセッションでは、とあるレビュー方法を実際に取り組み、レビューの方法によって得られる結果が異なることを体験していただきます。
また、これまで業務でレビューを導入していなかった方も、今後取り入れられるように、レビューをどのように業務で活用できるかについてもお話しします。
参考文献
16:20~16:30 小休憩 <10分>
16:30~17:30 セッション3 <60分>
タイトル ユーザビリティを作りこめ!
講演者 山口 寛子(WACATE実行委員会)
概要 みなさん、ユーザビリティ、ちゃんとみてますか?
あまり気にしてなかったり、気にしてたとしてもただただ感覚で「この画面いけてない!」とかいってませんか?ユーザビリティテストで統計的にしか眺めてないとかいう人もいるんじゃないでしょうか。
その一方、最近、同じ機能のサービスが乱立していて、「ユーザビリティ」こそが勝負の決め手になったりする時代になりました。
そこで、今回はユーザビリティを基礎の基礎からおさらいし「ユーザビリティを作りこむ」世界に一歩だけ足を踏み込んでみましょう。きっと今までとは自分のサービスが違って見えるはずです・・・。
参考文献
17:30~17:45 1日目クロージング(案内) <15分>
17:45~18:30 休憩 <45分>
18:30~19:30 夕食 <60分>
19:30~20:00 休憩 <30分>
20:00~22:00 夜の分科会(自由参加) <120分>
タイトル 皆で語ってみませんか?
モデレータ WACATE実行委員会
概要 自分が語りたいテーマごとにグループにわかれ、フランクに議論をしていただきます。
恥ずかしがりやの方も人見知りの方も、遠慮なさらずテストについて思い切り語りあいましょう。
テーマはWACATEの参加申し込み時に募集しておりますので、語りたいテーマがある方はぜひテーマオーナーとして立候補していただければと思います!普段からの悩みや他のエンジニアに考えを聞きたいことなどを大胆に、かつ真剣に語ってみてください。きっと応えてくれる同士が見つかるはずです。是非、想いのたけをぶつけてください!

2日目 (12月15日)

7:00~9:00 朝食 <120分>
概要 2日目プログラム開始前までに、各自食事をとっていただきます。
9:00~9:30 モーニングセッション  <30分>
タイトル 品質管理の歴史学
講演者 風間 裕也(WACATE実行委員会)
概要 2003年にISTQBはソフトウェアテスト技術者向けの認定資格のシラバスを作成し、資格制度を始めました。
結果、世界中の多くのソフトウェアテスト技術者や開発者にテストや品質の考え方が広まっていきました。

それでは2003年以前はどうだったのでしょう?品質の考え方は無かったのでしょうか?

本セッションでは、ずっと昔から日本に存在していた品質管理の考えについて、過去の書籍や論文から読み解いていきます。

参考文献 名著復刻 日本的品質管理 TQCとは何か
シリーズ〈現代の品質管理〉1 現代品質管理総論
9:30~9:35 小休憩 <5分>
9:35~11:05 セッション4 <90分>
タイトル 初めてのリスクベースドテスト
モデレータ 岡野 誠(WACATE実行委員会)
概要 「テストしたいことはたくさんあるのに、時間が足りない」「どのテストを減らすべきかわからない」そのような悩みはありませんか?例えば、新機能が追加されたとき、すべてのテストを実行する時間がないことが多くあります。その際、時間内に収めることだけ考えて、やみくもにテストを減らしてしまうと、重要な部分が見落とされてしまうかもしれません。特に、リスクが高い領域を見逃すと、深刻な問題が後から発覚することもあります。そこで役立つのがリスクベースドテストです。リスクベースドテストは、テスト対象のプロダクトのリスクを分析し、そのリスクに応じてテストに優先順位をつけることで、限られた時間でも重要な部分に集中してテストを実施できるアプローチです。これにより、リソースが限られている状況でも、リスクの高い部分を効率よくカバーすることができます。本セッションでは、リスクベースドテストを実践するのに必要となる基礎知識を学んだ上で、ワークとしてテスト対象を実際にリスク分析する方法を実践してみます。

セッションを通じて、リスクに基づいた合理的な重み付けができるようになることで、テスト範囲を適切に絞り込んだり、限られた時間内で効果的にテストを実行することなどに役立てることができるようになります。

参考文献
11:05~11:15 小休憩 <10分>
11:15~12:20 セッション5<65分>
タイトル 直交表に触れてみよう
講演者 並木 正典(WACATE実行委員会)
概要 いろいろな入力値があるようなソフトウェアやシステムをテストするとき、全ての入力値の組み合わせでテストするのは時間が非常にかかったり、テスト件数が多すぎて実施しきれないことがあります。
このセッションでは組み合わせテストの基礎的な内容と、組み合わせテスト技法の1つである直交表について取り上げます。実際の業務でテスト件数を減らすときに効率よく減らし、その減らし方について論理的に説明できることを目指します。
WACATE2017冬の内容からワーク部分をパワーアップしてお送りします。
参考文献
12:20~13:30 昼食 <70分>
13:30~15:00 セッション6 <90分>
タイトル WACATEの体験を持ち帰ろう!
モデレータ 常盤 香央里(WACATE実行委員会)
概要 2日間のWACATEを体験してたくさんの学びを得たあなたが、その学びを持ち帰って誰かに伝えたくなっている頃にこのセッションです。
WACATEでの様々な体験を、そのままパッケージして誰かに伝えられたらいいのにな…と思っている方もいるかもしれません。
でも…同じ体験をした班のメンバー・参加者と「気づいたこと」「学びとったこと」を比べてみると、違うこともたくさんありませんか?
このセッションでは、あなたが本当に持ち帰って伝えたい「学び」「気づき」にフォーカスし、小さな疑似体験にパッケージします。
同じ体験をした人達の力を借りながら【体験の持ち帰り】にチャレンジしてみましょう!
参考文献
15:00~15:10 小休憩 <10分>
15:10~16:40 招待講演 <90分>
タイトル テスト設計技法をちょっとだけ俯瞰してみよう
講演者 鈴木 一裕 様[プロフィール]

メーカー系企業で、SI系のエンジニアとして経験を積んだ後、プロダクト開発系の部門に異動。社会人歴20年以上をQAエンジニアとして生きる。直近では、スクラム開発やグローバル協働開発の難しさに泣く。現場から距離のある立ち位置で、ご意見番おじさんにならないよう警戒中。 ソフトウェア品質分野を勉強するのが趣味で、『ソフトウェアの品質を学びまくる』というマイナーなブログをひっそりと運営。ISO/IEC JTC1/SC7/WG26委員会に所属し、ソフトウェアテストの規格策定に微妙に絡む。『実践ソフトウェアエンジニアリング 第9版』(2021年、一部翻訳)など、ソフトウェア関連書籍にチョット関与。
概要 WACATE 2024 冬では、「同値分割」「境界値分析」「直交表」といったテスト設計技法を扱うことになっています。それぞれの技法について詳しく知ったところで、わたしの招待セッションでは、一歩引いた観点からテスト設計技法を眺めてみたいと思います。 現在よく学ばれているテスト設計技法たちを並べてみて、それぞれどんな役割を持っているのかを分類・整理していくことで、より理解が深まるかもしれません。新しい発想が生まれるかもしれません。 それぞれのテスト設計技法については、セッションの中で簡単に説明する予定ですので、聴いていただくにあたって深い知識は前提としていません。
参考文献 ISTQBテスト技術者資格制度 Foundation Level シラバス 日本語版 Version 2023V4.0.J02
ISTQBテスト技術者資格制度 Advanced Level シラバス 日本語版 テストアナリスト Version 3.1.1.J03
16:50~17:20 クロージング <30分>
タイトル 2日間の終りに
司会 風間 裕也(WACATE実行委員会)
概要 この熱い2日間を振り返ります。
また、ポジションペーパー3賞の発表を行います!
17:20~17:30 アンケート <10分>
概要 2日間の内容についてGoogleフォームにてアンケートへの回答のご協力をお願いします。アンケートフォームは当日ご案内します。